goodportfol.io への掲載を取り下げて頂いた (Scratchpad)
This page is a personal scratchpad.
勝てるポートフォリオ に関して、自分のこのサイトがそうした文脈において併置されることが少し辛くなったので、このイベントに参加されていたトム・イシカワさんらが運営されているポートフォリオのキュレーションサイト「GOOD PORTFOLIO」への当サイトの掲載を取りやめて頂いた。
当サイトは、全てのクリエイターをリスペクトする気持ちから始まりました。
Webクリエイターのキャリア支援に携わる中で、触れてきた多くのポートフォリオ。
その一つひとつに、作り手の夢や希望、時には葛藤が宿り、作品への深い愛と情熱が注がれていました。ポートフォリオが映し出す物語に出会うたび、その力強さと美しさに心を奪われてしまったのです。
「そんなポートフォリオを、もっと多くの人が見られる場所を作りたい。」
「まだ見ぬクリエイターの、未来への一歩を踏み出すきっかけになってほしい。」そんな想いから誕生したのが、GOOD PORTFOLIOです。
“グッド!”なポートフォリオが見れるサイト | GOOD PORTFOLIO
そして以下は、トムさんからの謝罪DMに対するbaku89.iconの返信。別に言いっぱなしでいいかなぁ、って思っていたけど、一週間経っても本件全体にリアクションもないので、ちょっと残念。直接ぼくに向けてでなくてもいいから、精緻で気概のあるテキストが見れるかなぁってご期待していたので……。
実は今さっきメールフォームの存在に気づきました…。メンションでのご連絡になってしまい、申し訳ございません!
ご参加・レポされていた #勝てるポートフォリオ完結編 に関して、タイトルにある「勝てる」という競争的なメタファーがどうしても苦手で。ぼくにとってポートフォリオサイトは「就職・転職・営業・案件獲得」といった実用的な用途のためのページである以前に、「個人のホームページ」でもあると考えているので、その点で価値観が少しかち合わないなと感じました……。
また、Koji Kimuraさんのフィードバックも、「仕事」という文脈を強く前提にしている印象を受けました。もちろん、岡田さんがこのイベントに応募された時点で、そうした観点からのレビューを求めていたのだと思うので、それ自体が間違っているとは思いません。
ただ、産業としてのWeb制作の前提にあるWorld Wide Webという仕組みには、本来「自立分散性」や「リベラルさ」といった思想が深く埋め込まれています。しかしそうした側面は、ああいった業界の中ではあまり意識されていない印象もあります。目的意識をもってポートフォリオを作ることは大切ですが、それはあくまでビジネスという一側面での話に過ぎません。イベント会場ではそうしたお話もあったのかもしれませんが、そうした留保はレポにおいても、もっと強調されてもいいのではないかと感じました。
また、こうしたインターネットの文化的側面については、Web業界よりもグラフィックデザイン業界の方がはるかに多く言及しているのも個人的に気になっています。以下の2本の文章は、最近公開された中でも特に好きなものです。
キャリア・カウンセラーや人事コンサルティングとしての中立的な立場ではなく、トムさん個人として「ポートフォリオ」をどう捉えているのか。いつか、こうした記事のように具体的で精緻なステートメントとして拝読できたらうれしいです。
実は、昨年9月のnormalize.fm 公開収録 午前の部で観覧されていらっしゃるのをお見かけしておりました。お声がけはできませんでしたが、あの場ではWeb業界の人間ではないこともあって少し縮こまっていました……。いつかイベントなどでご一緒できた際には、ぜひお話しさせていただけたらと思います。
